大麻検挙、最多の4570人=心身への影響、若者軽視か―犯罪白書

社会 政治・外交

法務省は24日、2020年版の犯罪白書を公表した。19年の大麻取締法違反の検挙数は前年比21.5%増の4570人と過去最多を更新。若者を中心に、薬物の悪影響を軽視する傾向があるとみられ、正確な情報発信の必要性を強調した。

大麻は覚せい剤など他の薬物使用のきっかけになりやすい「ゲートウエードラッグ(入門薬)」の一つとされる。白書の特別調査では、覚せい剤の使用経験がある男女699人のうち、351人に大麻の使用経験があった。

薬物犯罪をめぐっては、覚せい剤取締法違反の検挙数は16年から毎年減り、19年は8730人と44年ぶりに1万人を下回った。その一方で、大麻取締法違反は14年から6年連続で増加。20代は28.2%増の1950人、20歳未満は42.0%増の609人と、若年層の増加が顕著だった。

白書は、大麻が心身に与える影響について、インターネット上で誤った情報が広まっていると指摘。若者が「薬物の影響を誤解して使用を開始している可能性は否定できない」と分析した。

19年の刑法犯の認知件数は8.4%減の74万8559件。5年連続で戦後最少を更新した。

法務省は再犯防止推進白書も公表。出所した受刑者が2年以内に再び刑務所などに入る割合について、18年は16.1%と4年連続で減少した。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 事件・犯罪 社会 法務行政 警察・治安 日本