加藤官房長官、尖閣・香港で懸念伝達=中国外相「相互に尊重を」

政治・外交

加藤勝信官房長官は25日、来日中の中国の王毅国務委員兼外相と首相官邸で約30分間会談した。加藤氏は沖縄県・尖閣諸島周辺海域における中国公船の侵入に懸念を示し、中国側の「前向きな対応」を要請。民主派議員の資格剥奪など最近の香港情勢についても「懸念を持って注視している」と伝えた。

王氏は会談後、記者団に「隣国としてさまざまな問題があるが、互いを尊重する態度に基づいて適切に対処すべきだ」と主張した。

両氏は新型コロナウイルス対応での連携で一致。来夏の東京五輪と2022年北京冬季五輪の成功に向けた協力も申し合わせた。加藤氏は、菅政権は対中関係重視だと説明し、「安定した日中関係を構築し、地域、国際社会にともに貢献したい」と表明。王氏は「不確実性の世界においてともに建設的な役割を果たしたい」と呼び掛けた。

日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」構想や習近平国家主席の国賓来日は議題にならなかった。北朝鮮による日本人拉致問題については、加藤氏が中国側の支持を求めた。王氏は25日午後に菅義偉首相と会談する。

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