白石被告に死刑求刑=検察側「万死に値する」―座間9遺体公判・東京地裁支部

社会

神奈川県座間市のアパートで、10~20代の男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交殺人罪などに問われた白石隆浩被告(30)の裁判員裁判の論告求刑公判が26日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)であり、検察側は「9人もの尊い命を奪った万死に値する行為」として死刑を求刑した。

弁護側は最終弁論で、「(殺害に)被害者の承諾がなかったとするには疑問が残る。死刑は選択できない」と主張し、結審した。判決は来月15日。

論告で検察側は、被害者がいずれも白石被告から首を絞められた際に抵抗したと説明。「殺害に関する承諾がなかったことに疑いを差し挟む余地はない」と主張した。鑑定医の証言などから被告に精神障害はなかったとして、「刑事責任能力に問題がないことは明らかだ」とも述べた。

その上で、事件は極めて悪質で、「被告には一片の良心の呵責(かしゃく)も、悔悟の情もない」と批判。欲望の充足のみを目的とした犯行だとして「酌量の余地は全くない」と訴えた。

被害者6人の遺族代理人弁護士も論告を行い、量刑に言及しなかった1人を除き、死刑を求めた。

最終弁論で弁護側は、起訴前に実施された被告の精神鑑定は検討が不十分で、再鑑定が必要と主張。「被害者は自らの命が絶たれることを最優先にしていた」とし、殺害に承諾がなかったとする被告の供述も信用できず、刑の軽い承諾殺人罪が成立すると指摘した。

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