臨時国会が事実上閉幕=疑惑解明持ち越し

政治・外交

第203臨時国会は4日、会期末を5日に控え、事実上閉幕した。菅義偉首相にとって初の論戦の舞台となった今国会では、新型コロナウイルスワクチンの接種を無料化する改正予防接種法などが成立。安倍晋三前首相後援会主催の「桜を見る会」前夜祭に絡む疑惑などをめぐって激しい議論が交わされたが、解明は進まなかった。立憲民主党などは閉会中審査や来年1月召集の通常国会で追及を続ける。

立憲、共産、国民民主、社民の野党4党は4日、議論を続行すべきだとして、28日までの会期延長を大島理森衆院議長に申し入れた。しかし、衆院議院運営委員会で与党などの反対多数で否決された。

この後、自民、立憲の衆参の国対委員長が国会内でそれぞれ会談し、新型コロナをテーマに9、10両日に厚生労働委員会、16、17両日に内閣委員会で閉会中審査を行うことで合意した。

閉幕を受け、自民党の二階俊博幹事長は記者団に、日英の経済連携協定(EPA)承認などを挙げ、「今国会では国民にとって重要な案件が成立した」と強調。国民投票法改正案について通常国会で「結論を得る」ことで立憲と合意したことも「大いに評価したい」と述べた。

一方、公明党の山口那津男代表は代議士会で、相次ぐ政治とカネの問題を念頭に「スキャンダラスな課題」が浮上したと指摘。「きちんと説明責任を尽くし、信頼を回復しなければならない」と語った。

立憲の枝野幸男代表は党会合で「こんな状況で国会を休むことは到底考えられない」と与党を批判。その上で「桜を見る会」疑惑について「捜査の状況を見据えながら、早ければ年内からしっかり議論する」と述べ、閉会中も安倍氏の国会招致を粘り強く求めていく考えを示した。

衆院本会議が散会し、議場を出る議員=4日午後、国会内衆院本会議が散会し、議場を出る議員=4日午後、国会内

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