演劇や合唱、「地域の文化部」で=学校違っても部活は一緒に―文化庁が創設支援へ

政治・外交

文化庁は2021年度、複数校の小中高生らが演劇や合唱、茶道といった活動に一緒に取り組む「地域の文化部」づくりを支援する方針だ。過疎地の学校や小規模校では、運動部に比べて文化部の種類が少ない傾向にある。地域単位で新たな受け皿を整備することで、子どもがさまざまな文化芸術活動に参加できる機会を確保したい考えだ。

全国で25地域程度を選び、学校の部活動のように小中高生らが放課後に集まる「地域文化倶楽部」(仮称)を創設するモデル事業を実施する。

同倶楽部は、地域の文化施設や芸術団体、芸術大などが中心となって運営。文化庁は活動費や講師への謝金、子どもがバスやタクシーを使って参加する際の交通費などを支援する。主に小中高生の参加を見込むが、大人が加わることも認める方針だ。

18年度にこうした地域の受け皿を設けた静岡県掛川市では、NPOが「地域部活・掛川未来創造部パレット」を運営している。現在、市内の中学校7校から42人が参加。生徒が希望を出し合い、音楽や演劇、作曲、舞台演出などに取り組んでいる。各校でそれぞれ部を新設するよりもハードルが低く、教員の異動に伴い責任者がいなくなって廃止になる心配もないという。中学校も部活動の一つとして認定している。

学校の部活動運営は教職員の長時間勤務の要因となっており、中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)は19年、将来的に学校単位から地域単位の取り組みに移行するよう提言した。地域主体の取り組みを根付かせることで、教職員の働き方改革も推進したい考えだ。

野外で創作劇を上演する「パレット」所属の中学生ら=2019年10月、静岡県掛川市(地域部活・掛川未来創造部パレット提供)野外で創作劇を上演する「パレット」所属の中学生ら=2019年10月、静岡県掛川市(地域部活・掛川未来創造部パレット提供)

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