皇位継承「菅内閣で解決を」=大島衆院議長インタビュー
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大島理森衆院議長(74)は10日、時事通信のインタビューに応じ、安定的な皇位継承策について「菅内閣で解決していただくのが良いのでは」との見解を示した。主なやりとりは次の通り。
―皇位継承について、いつからどのような形で議論し、いつごろまでに結論を得るのが望ましいか。
立皇嗣の礼が執り行われ、区切りが付いた。政府で粛々と研究、議論を進めてほしい。政争の具にしてほしくない。
(菅義偉)首相が官房長官時代、特例法の扱いをどうするかというとき、政府の窓口だった。首相が一番経過をご存じだ。各党各会派の意見もご存じだろう。個人的に、菅内閣の下でこの問題は解決するのが良いのではないかという思いを持っている。
―女系・女性天皇については。
歴史的、イデオロギー的論争にならないようにしてほしい。粛々と、静かな環境でしっかりとした議論をしていただく。私が具体的に内容に触れることは差し控えなければならない。
―新型コロナウイルス感染拡大で、国会のオンライン審議を求める声も。
憲法56条の「出席」というのは、やはりそこにおられるということが基本だと思う。国民との対話の手段として、ICT(情報通信技術)は有用な取り得る手段だ。
―万が一、定足数が満たせない場合の対応は。
あってはならないことだが、一つの手段としてICT利用はあり得るだろう。
―菅政権への評価、期待は。
所信表明演説に地球環境問題を取り上げたことは、大変良かった。やはり安定的な皇位継承問題について、菅内閣の下でぜひ結論を出してほしい。
―憲法改正議論はどのように進めるべきか。
国民投票法改正案は、来年の通常国会で合意形成を得られるよう期待している。憲法そのものの改正は(国会で)多くの方々の賛成を得なければ発議できない。徹底的に合意形成への努力はしなければならない。
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