吉川元農水相、議員辞職へ=22日に辞職願―現金授受疑惑背景か

政治・外交

自民党の吉川貴盛元農林水産相(70)=衆院北海道2区=は21日、コメントを発表し、体調の問題により職責を果たすことが難しくなったとして、衆院議員を辞職すると表明した。大手鶏卵生産会社の前代表から現金を受け取ったとされる疑惑も判断に影響したとみられる。同党幹部によると、22日に大島理森衆院議長に辞職願を提出する。

自民党内では、安倍晋三前首相の後援会が主催した「桜を見る会」前夜祭の費用補填(ほてん)疑惑も浮上し、内閣支持率が急落する一因となっている。吉川氏が議員辞職する背景には、相次ぐ疑惑の幕引きを急ぐ菅政権の思惑もありそうだ。

吉川氏はコメントで、慢性心不全のため入院中と改めて説明しつつ、「近日中に除細動器の埋め込み手術を受けることが決まった」と報告。その上で、議員辞職の理由について「術後は日常生活に気を付けなければならない。国民の負託に応える十分な活動ができなくなる」と記した。

議長が辞職を許可すれば、来年4月25日に補欠選挙が行われる見通しだ。

吉川氏は2018年10月から19年9月までの農水相在任中、鶏卵生産会社「アキタフーズ」(広島県福山市)の前代表と大臣室などで面会。鶏の飼育に関する国際基準が日本の業者に不利にならないよう依頼され、計500万円を受領した疑いが出ている。

吉川貴盛 元農林水産相吉川貴盛 元農林水産相

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