黒川元検事長「起訴相当」=賭けマージャン問題で検察審―東京地検が再捜査へ

社会

緊急事態宣言中に知人の新聞記者らと賭けマージャンをしていた問題で、賭博容疑で告発され、不起訴処分となった黒川弘務・元東京高検検事長(63)について、東京第6検察審査会は24日までに、「違法行為を抑止すべき立場で、社会に与えた影響は大きい」として、起訴すべきだとする起訴相当を議決した。議決は8日付。

今後、東京地検が再捜査し、改めて処分を決める。再び不起訴となり、検審が2回目の審査で起訴すべきだと議決すれば、検察官役の指定弁護士により強制起訴される。

検審は、黒川氏とマージャンをし、同じく不起訴処分となった産経新聞記者ら3人については、不起訴不当と議決した。

東京地検は7月、東京高検検事長だった黒川氏が緊急事態宣言下の4~5月、知人の産経新聞記者宅で同紙記者ら2人と朝日新聞社員の計4人で賭けマージャンをしたとして単純賭博罪の成立を認定する一方、事実を認め、社会的制裁を受けたことなどから起訴猶予処分とした。ハイヤー代を記者側に負担させたとされる収賄罪については、嫌疑なしと判断していた。

これに対し検審は議決書で、「黒川氏は検事長として違法行為を自制し、抑止すべき立場にあったのに賭けマージャンをしており、社会に与えた影響は大きい」と指摘。緊急事態宣言のかなり前から賭けマージャンを続けるなど規範意識も減弱しているとし、「単純賭博罪で起訴するのが相当だ」と結論付けた。収賄罪については嫌疑がなく「不起訴が相当」とした。

検審に審査を申し立てた長野県軽井沢町の元町議、岩田薫さん(67)は24日記者会見し、「検察官は真摯(しんし)に受け止め、起訴してほしい」と話した。

黒川氏は問題が明るみに出た直後の5月21日に辞表を提出。訓告処分後に承認された。

東京地検の山元裕史次席検事の話 議決については真摯に受け止める。内容を精査し、所要の捜査を行った上、適切に対処したい。

東京高検の黒川弘務元検事長を「起訴相当」とする議決書を掲示する検察審査会事務局の職員=24日午後、東京・霞が関東京高検の黒川弘務元検事長を「起訴相当」とする議決書を掲示する検察審査会事務局の職員=24日午後、東京・霞が関

検察審査会が黒川弘務元東京高検検事長を「起訴相当」としたことを受け、記者会見する岩田薫氏=24日午後、東京都千代田区検察審査会が黒川弘務元東京高検検事長を「起訴相当」としたことを受け、記者会見する岩田薫氏=24日午後、東京都千代田区

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