まつりさん母「風化感じる」=電通過労自殺から5年
Newsfrom Japan
政治・外交 社会- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
広告大手電通の新入社員だった高橋まつりさん=当時(24)=の過労自殺から5年となる25日、母幸美さん(57)が手記を公開した。まつりさんの死で注目された過労死問題が風化しつつあるといい、国にさらなる対策を求めた。
手記では、まつりさんが生きていたら29歳になっていたとし、「『死んだ子の年を数える』と言うが、最愛の娘が生きた24年間の一瞬一瞬をひとときも忘れることはできない」とつづった。
新型コロナウイルス対策で導入される在宅勤務についても言及。労働時間が増えている人もいるとし、「コロナ禍にあっても、コロナ後においても改善を継続してほしい」と呼び掛けた。
国に対しては、過労死につながる長時間労働などを防ぐ制度の義務化を求め、「本気で過労死の防止に向き合い、どうかこれ以上私たちのような犠牲者を増やさないでください」と訴えた。
当時23歳の高橋まつりさん(左)と母幸美さん=2015年3月22日(幸美さん提供)
[Copyright The Jiji Press, Ltd.]