和牛も寒ブリも給食で召し上がれ=料亭の食材提供、農水省が支援

政治・外交

和牛や寒ブリといった高級食材が、各地の学校給食に登場している。新型コロナウイルスの影響で料亭やレストランなどで客足が鈍り、売り上げが激減。販売促進や食育につなげようと、農林水産省が主に小中学校に対し、給食費で賄い切れない分を補助する支援策を始めたところ、導入する学校が全国に広まりつつある。

同省の調べでは、生産地などで余った牛肉が東京都を除く46道府県で延べ約3万5000校に提供(2020年11月末時点)された。都内でも、今月からメニューに加わる予定だ。

兵庫県内の学校では同10月、高級ブランド肉「神戸ビーフ」の焼き肉などが振る舞われた。埼玉県は県産牛肉を給食に出す際、食材の特長や生産方法を伝えるパンフレットを生徒たちに配布した。

こうした取り組みに対し、学校側からは「値段が高くて普段は使いにくい食材を給食に出せるのはありがたい」と歓迎の声が上がる。

一方、養殖魚は年間を通じて安定的に量を確保しやすいため、産地は地元以外の学校にも目を向けた。ブリやカンパチの生産量日本一の鹿児島県は、人口の多い埼玉県などにも提供。評判も上々で、「お代わりが足りない」といったうれしい悲鳴も。子どもたちからは生産者に応援メッセージも届いているという。

同省幹部は「子どもたちに国産食材の味を知ってもらえるし、消費にも役立つ」とし、当面の間、支援を続けていく考えだ。

給食で鹿児島のブランド養殖魚「鰤王(ぶりおう)」を使ったネギ塩焼きを頬張る小学生=2020年6月(同県提供)給食で鹿児島のブランド養殖魚「鰤王(ぶりおう)」を使ったネギ塩焼きを頬張る小学生=2020年6月(同県提供)

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