「遅きに失した」野党が批判、与党にも不満=再宣言検討―新型コロナ

政治・外交

菅義偉首相が新型コロナウイルス感染対策として緊急事態宣言の再発令を検討すると表明したことを受け、野党は4日、「今回の判断は遅きに失した」(立憲民主党の枝野幸男代表)などと一斉に批判した。与党幹部からは表立った苦言は聞かれないものの、判断が遅いとの不満の声が一部から出ている。

枝野氏は国会内で記者団に「12月半ばから宣言の発出を提案してきた」と強調、「三が日明けのきょうになったのは大変遺憾だ」と述べた。首相が18日召集の通常国会に提出を明言したコロナ対策の特別措置法改正案について、休業要請などに従わない事業者への罰則に慎重な考えを示し、十分な補償措置を講じるよう求めた。

共産党の志位和夫委員長は党本部で記者団に、再発令は「やむを得ない」とした上で、「菅政権の無為無策がこういう事態を招いた。責任は極めて重い」と指弾。日本維新の会の馬場伸幸幹事長は記者会見で「政府の対策が後手後手に回っている。昨年末に宣言すべきだった」と語った。

一方、自民党の森山裕国対委員長は記者団に「(首相の)思うようにいかなかったこともあると思う。命に関わるから速やかな政策の是正は大事だ」と理解を示した。公明党の山口那津男代表は党の会合で「自治体と政府が連携を密にして、国民が前向きに対応できるように導かなければならない」と注文を付けた。

ただ、自民党の中谷元・元防衛相はフェイスブックで「危機管理は素早く大胆にばっさりと、指揮官は先へ先へ迅速に決めることが要諦だ」と指摘し、閣僚経験者は「判断が遅い」と不満を表明。同党の若手も「もっと早い時期にリーダーとして方向性を示すべきだった」と語った。

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