男たちよ「非モテ」語ろう=恋人いない悩み赤裸々―自分見詰める契機にも・大阪

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「モテる」の対義語として使われる「非モテ」。そんな非モテに悩む男性らが語り合う会が大阪にある。その名も「ぼくらの非モテ研究会」(非モテ研)。2017年から40回程度開催し、20年には本も出版した。日頃話せない悩みや考えをぶつけ合い、自分を見詰め直すことで、非モテの自分と向き合えるようになることもあるという。

毎回10人程度が府内の会議室やオンライン上で集まり、自分の悩みを発表する「個人研究」や妄想を語る「妄想大会」などテーマに沿って話し合う。モテるようになることが目標ではなく、恋人をつくるテクニックの伝授などはしない。

会は「彼女がいない焦り」などを自分なりに考察し、他の参加者が質問や意見を述べて進行する。「自分に優しい女性が女神に見える」など笑いを誘う発言の一方、「好きになった女性に一日数十件もLINEを送ってしまった」などの失敗談、いじめや家庭環境などが赤裸々に語られることもある。

非モテを明確に定義せず、彼女がいない若者から結婚している人まで参加者の境遇はさまざま。女性や関西以外からの参加もある。「幼い頃からやってみたかった」との提案で「爪を磨く男たちの会」を開催したほか、遠足やキャンプなどで交流を深めている。

参加した男性(26)は「非モテの自分を全否定されることもあり、周囲に悩みを話せなかった。非モテ研では誰も笑わず聞いてくれる」と言う。人とうまく話せず、好きな女性と付き合って暗い人生から一発逆転しようと考えていた。男性は「非モテは悪だと思い無理やり脱出しようとしていたが、今はそんな自分も受け入れることができた」と前向きに語った。

会を立ち上げた大学院生西井開さん(31)は、自身も非モテだったと明かし、「『そんなことで悩むな』と言われがちな男性が、当事者同士で語り、気持ちを和らげる場が必要だと考えていた」と振り返る。「非モテの自分を楽しめるようになった人もいる。分かりやすい解決を目指すのではなく、語れる場をつくりたい」と話した。

「ぼくらの非モテ研究会」のメンバーが執筆した著書「モテないけど生きてます」(青弓社提供)「ぼくらの非モテ研究会」のメンバーが執筆した著書「モテないけど生きてます」(青弓社提供)

「爪を磨く男たちの会」の様子(ぼくらの非モテ研究会提供)「爪を磨く男たちの会」の様子(ぼくらの非モテ研究会提供)

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