河井案里被告が今夜議員辞職へ=参院選買収事件で有罪判決

政治・外交

2019年7月の参院選をめぐる大型買収事件で、公職選挙法違反で有罪判決を受けた参院議員の河井案里被告(47)=自民離党=が議員を辞職する意向を固め、3日党幹部に伝えた。山東昭子参院議長に午後、辞職願を提出する。辞職は同日夜の参院本会議で許可される見通しだ。

案里被告が辞職すれば公職選挙法の規定により4月25日に参院広島選挙区で補欠選挙が実施される。元農林水産相の吉川貴盛被告の議員辞職に伴う衆院北海道2区、羽田雄一郎元国土交通相死去に伴う参院長野選挙区の2補選と同じ投開票日となる。

補選までに衆院選が行われなければ、菅義偉首相にとって初めての国政選挙となる。結果が首相の政権運営に影響するのは必至だ。

加藤勝信官房長官は3日の記者会見で「政治家の出処進退は自らが判断すべきものだ」とした上で「政治を行う上においては何より国民の信頼が不可欠だ。そのことを常に意識しながら一つ一つの課題に当たっていきたい」と語った。

立憲民主党の安住淳国対委員長は国会内で記者団に「当時の安倍晋三首相や菅義偉官房長官も深く関わった悪質な事件。辞職だけでは済まされない」と述べ、4日からの衆院予算委員会の基本的質疑で首相らの責任を追及していく考えを示した。

判決によると、案里被告は19年3~5月、夫の河井克行被告=公判中=と共謀し、広島県議4人に投票や票の取りまとめを依頼し、報酬として現金計160万円を提供した。東京地裁は先月21日、案里被告に懲役1年4月、執行猶予5年を言い渡した。控訴期限は今月4日に迫っていた。

辞職しないまま有罪が確定すれば、案里被告は当選無効となり失職する見込みだった。

河井案里被告=2020年11月11日河井案里被告=2020年11月11日

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