DV、虐待通告が過去最多=コロナ影響を分析―昨年の犯罪情勢・警察庁

社会

警察庁は4日、2020年の犯罪情勢統計(暫定値)を公表した。警察に寄せられた配偶者などパートナーからの暴力(DV)の相談と、虐待の疑いで警察が児童相談所(児相)に通告した子どもの数がともに過去最多となった。同庁は「新型コロナウイルスの感染拡大の影響は現時点で不明だが、分析する」としている。

DVの相談件数は8万2641件で、前年比で0.5%増加。虐待の疑いで児相に通告した18歳未満の子どもは10万6960人で、同8.9%増だった。

通告内容は、子どもの目の前で家族に暴力を振るうなどの「心理的虐待」が7万8355人で約7割を占め、「身体的虐待」が1万9452人、「育児放棄(ネグレクト)」が8858人、「性的虐待」が295人だった。検挙件数は2131件で、過去最多となった。

DVや児童虐待をめぐっては、新型コロナの感染拡大に伴う生活への不安やストレスによる増加のほか、家族以外との接触機会の減少による潜在化が懸念されている。同庁は「事案を分析し、関係機関とも連携して対策を進める」としている。

サイバー攻撃も増加した。警察が検知した不審なアクセスは、一つのIPアドレス(インターネット上の住所)当たり1日平均6506.4件で、前年の4192.0件から急増した。新たな不正プログラムが出現し続けていることなどが背景にあるとみられる。

警察が認知した刑法犯全体は前年比17.9%減の61万4303件で、6年連続で戦後最少を更新した。特に、ひったくりや自転車盗などの街頭犯罪が同27%減と大きく減少。新型コロナ対策の外出自粛が影響したとみられる。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 事件・犯罪 社会 警察・治安 日本