無形文化財「登録」新設へ=書道や食文化、新たに保護

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政府は5日、無形文化財と無形民俗文化財の登録制度を新たに設ける文化財保護法改正案を閣議決定した。対象には書道や食文化などが想定されており、今国会で成立すれば、来年度中に施行される見通し。

重要無形文化財に指定されていない無形文化財のうち、保存と活用のための措置が特に必要なものを登録する。登録後は、保持団体などが国から保存や公開に必要な経費の補助や、指導・助言を受けられる。無形の民俗文化財の登録制度も同様に設ける。

文化庁によると、書道や茶道、華道のほか、日本酒の醸造技術や郷土料理といった食文化、地域の祭りなどの登録を検討。将来的に、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への提案も視野に入れているという。

これまで無形文化財には指定制度しかなかった。現状では、重要無形文化財に指定された芸能や工芸技術の体得者が人間国宝として認定されるなどしている。少子高齢化による担い手不足や新型コロナウイルスの影響で、無形文化財の継承が十分に行われない状況との指摘が出ていた。

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