県職員の魅力、親にアピール=地元で採用説明、帰省自粛で活況
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地方公務員採用試験で、地元開催の保護者向け説明会が活況を呈している。わが子の就職活動に関心を持つ親が増えたほか、新型コロナウイルスの影響で帰省できない学生に代わり、情報収集する場としても需要が高まる。
「県職員はやりがいのある仕事だと自負しています」。新潟県は1月23日、就活生の保護者らを対象とした説明会を初めて開催。県庁の会議室で、採用方法や仕事内容などに関する担当職員の説明に、約40人が熱心に耳を傾けた。
京都府の私立大2年の息子がいる新潟市の女性(59)は、新型コロナ感染防止のため帰省を自粛させているといい、「なるべく彼の就活に協力したい」と意気込む。
県によると、近年、職員採用について問い合わせるなど子どもの就活に協力する親が増えたため、保護者向け説明会の開催を決めた。県人事委員会事務局の原田正則課長は「お子さんに県職員を薦めてもらえれば」と期待を寄せる。
自治体の保護者向け就職説明会は今年度、山梨県と徳島県でも行われた。
総務省の担当者は、就活生の価値観が多様化し、保護者の意見などを参考に就職先を決めていると指摘。「地方公務員の志願者数が減少傾向にある中、優秀な人材を採りたい自治体が保護者にターゲットを絞ってアピールしているのではないか」と話している。
新潟県が開催した保護者向けの職員採用説明会で、個人相談に応じる担当者=1月23日、県庁
新潟県が初めて開催した保護者向けの職員採用説明会=1月23日、県庁
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