えひめ丸事故から20年=犠牲者9人の冥福祈る―愛媛

社会

2001年2月に愛媛県立宇和島水産高校(同県宇和島市)の実習船「えひめ丸」が米ハワイ・オアフ島沖で米原子力潜水艦に衝突され、生徒ら9人が死亡した事故から10日で20年となった。同校では追悼式が行われ、在校生や遺族ら約270人が犠牲者の冥福を祈った。

事故発生時刻に合わせ、沈んだえひめ丸から回収した鐘が犠牲者の数と同じ9回鳴らされ、参列者が慰霊碑の前で黙とうをささげた。武智誠治校長は「20年の長い歳月がたっても志半ばで命を奪われた無念、事故に対する大きな憤りと悲しみは癒えない」と語り、2度と同じような事故が起こらないよう祈った。

水産増殖科2年の福本尚健さん(17)は「生まれる前の事故で入学まで知らなかった。後輩にも引き継いでこれからも式典を続けてほしい」と願った。8日に高知県・足摺岬で発生した海上自衛隊の潜水艦と民間船の衝突事故を聞き、えひめ丸のことを思い起こしたといい、「(えひめ丸事故について)一から知って勉強したい」と決意を新たにした。

えひめ丸事故の追悼式で献花する宇和島水産高校の生徒=10日午前、愛媛県宇和島市えひめ丸事故の追悼式で献花する宇和島水産高校の生徒=10日午前、愛媛県宇和島市

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