患者情報共有なく死亡=防衛医大病院、体制に不備―東京地裁、国に2700万円命令

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防衛省が運営する防衛医科大学校病院(埼玉県所沢市)で2015年、入院した男性患者=当時(83)=の診療情報が共有されず、迅速な治療がされないまま死亡していたことが10日、分かった。

男性の遺族が東京地裁に起こした損害賠償請求訴訟では、国に計約2700万円の支払いを命じる判決が出て確定。同省は取材に「病院の体制に不備があったと考えている」とコメントした。

地裁判決は1月21日付。判決などによると、男性は15年5月中旬、防衛医大病院を受診し、胆管がんと診断された。がん切除前に関連病院(所沢市)で肝臓を大きくする手術が必要と説明され、転院して手術を受けたが、その際小腸が損傷し、修復する処置が行われた。

男性は5月28日、がん切除のため、防衛医大病院に入院した。食欲の低下した状態が続いたことから、3日後に開腹手術を受けると腹膜炎を発症していたことが判明。小腸の部分切除などが行われたが、その後死亡した。

診療情報の共有が遅れ、患者が死亡した防衛医科大学校病院=9日、埼玉県所沢市診療情報の共有が遅れ、患者が死亡した防衛医科大学校病院=9日、埼玉県所沢市

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