「辞めて当然」「遅い」=森氏辞意でボランティアら―ネット署名14万筆超に

社会

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が辞任の意向を固めたことを受け、大会ボランティアらは11日、「当然だ」「すぐ辞めるべきだった」と声を上げた。騒動を長引かせた組織委の対応を疑問視する人も。インターネットにはジェンダー問題を考えるきっかけにすべきだとの投稿もあった。

「大切な時期に、残念だし恥ずかしい限り。辞任はやむを得ない」と話すのは、埼玉県朝霞市の都市ボランティア、吉田時彦さん(65)。「心から悪いと思っていない人に(釈明)会見させるなど、組織の危機対応や意思決定にも問題があった」と指摘した上で、「今回の問題は、五輪反対派には格好の批判材料。辞任で終わりではなく、騒動の沈静化の見通しは明るくない」と五輪の先行きを危ぶんだ。

五輪で放送センターのボランティアをする千葉市の吉谷美和さん(51)は「これまでの尽力には感謝しかない」とねぎらった。一方で、「辞任は当然だが、すぐ辞めた方が良かった」と対応の遅さを非難し、女性蔑視発言についても「『あの年代の男性なら』と思う面もあるが、多様性を掲げる五輪のトップなら表に出すべきではなかった」とバッサリ。ボランティアを辞める気はなく「開催に希望は捨てていない。自分たちの活動で世界の目を変えたい」と意気込んだ。

森氏の問題発言をめぐり、4日に始まった処遇検討を求めるオンライン署名は、音楽家坂本龍一さんや女優水原希子さんが賛同人として名を連ね、11日午後5時までに14万6000筆超が集まった。

音楽家大友良英さんは11日、ツイッターに「(ジェンダー問題の)考え方そのものから変化していくきっかけになれば」と投稿した。

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の処遇検討を求めるオンライン署名のサイト東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の処遇検討を求めるオンライン署名のサイト

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