「当然」「社会を変えて」=森氏辞意で聖火ランナーら

社会

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が12日、女性蔑視発言の責任を取って辞任すると表明した。発言に強く抗議してきた聖火ランナーやボランティアらは「辞任は当然」「社会を変えるきっかけにして」と強調。後任の会長には「求心力のある人を」と期待を寄せた。

抗議の意を込めて聖火ランナーを辞退した福島県田村市の坪倉新治さん(57)は「辞任はやむを得ない」と語り、即座に対応せず騒動を長引かせた組織委にも不信感を募らせた。

ただ、大会の成功を願う気持ちは強い。「後任には風通しが良く求心力のある方に就いてほしい」と話した。

埼玉県志木市の都市ボランティア、高橋真由美さん(58)は、辞任表明する森氏をテレビで見て、「とりあえず謝罪し、辞任すればいいという気持ちが透けていた」という。

大会まで半年を切る中でのトップ交代に、「新型コロナウイルスまん延で(開催が)不透明なのに、ますます遠のいてしまった」と吐露。ただ、ボランティアを辞退する考えはなく、「女性として活躍し、見返してやりたい」と意気込んだ。

「辞任は当然」と語るのは、森氏の処遇検討を求めるオンライン署名の発起人で大学院生の福田和子さん(25)。12日午後5時時点で14万7000筆超の署名が集まったといい、「これまでに女性を蔑視する発言や態度で苦しんだ人たちの強い思いを感じた」という。

後任人事については「きちんとしたプロセスを踏んで選んでほしい」と注文。「トップを変えて終わるのではなく、日本がジェンダー平等を大事にする社会に変わっていくきっかけになれば」と語った。

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