菅首相、東北新社側から500万円=放送事業への便宜否定―衆院予算委

政治・外交

菅義偉首相は17日の衆院予算委員会集中審議で、長男が勤務する放送関連会社「東北新社」の創業者らから計500万円の献金を受け取っていたことを明らかにした。立憲民主党は、首相の長男が放送事業を所管する総務省幹部を違法に接待した疑惑に絡み、何らかの便宜を図った可能性もあるとみて追及したが、首相は否定した。

首相によると、同社の創業者と前社長は2012年9月~18年10月の間に計500万円を、首相が代表を務める自民党神奈川県第2選挙区支部に献金した。6回のうち4回が衆院選の時期で、「選挙のお見舞い」の名目だったという。首相は、創業者らにパーティー券を購入してもらったかどうか問われると、「法令に基づいて適切に処理した」と述べるにとどめ、明確にしなかった。

立憲の後藤祐一氏は、17年8月に衛星放送の認可基準が改定され、18年に東北新社の関連会社に衛星放送事業が認められたと指摘。「長男が東北新社にいて首相が総務省に力を持っている。(同省幹部は)上と下から挟まれて行政がゆがんだ可能性がある」などとただした。

首相は「事実関係は全く承知していない」と関与を否定。創業者らとの20年近い付き合いの中で、会食を「多分2、3回」したと明かしたが、その場で衛星放送事業が話題になったかどうか「記憶は全くない」と語った。

衆院予算委員会で答弁する菅義偉首相=17日午後、国会内衆院予算委員会で答弁する菅義偉首相=17日午後、国会内

文春オンラインにアップされる予定の総務省幹部と東北新社側の会話の音声を聞く野党各党の国対委員長ら=17日午後、国会内文春オンラインにアップされる予定の総務省幹部と東北新社側の会話の音声を聞く野党各党の国対委員長ら=17日午後、国会内

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