同性婚否定は「違憲」=法の下の平等に違反―初判断、賠償請求は棄却・札幌地裁

社会

同性婚が認められないのは婚姻の自由などを保障する憲法に違反するとして、北海道の同性カップル3組が国に対し、1人100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、札幌地裁であった。武部知子裁判長は、同性婚が認められないことを、憲法14条が定めた「法の下の平等」に照らし違憲と判断した。原告側の請求は棄却した。

国を相手に全国5地裁で計28人が争う「同性婚訴訟」の初めての判決。今回の原告は帯広市の40代男性2人と、札幌市の20代と30代の女性、年代非公表の男性2人。

武部裁判長は、「同性愛は精神疾患ではなく、自らの意思に基づいて選択・変更できないことは、現在は確立した知見になっている」と指摘。同性婚を認めず法的効果が受けられない点を「合理的根拠を欠く差別取り扱いに当たる」とし、法の下の平等に照らして違憲と判断した。

ただ、「国民の多数が同性婚に肯定的になったのは、比較的近時」と指摘。「違憲状態を国が直ちに認識することは容易ではなかった」として、国家賠償法上の違法性を認めず、請求を退けた。

また、「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立」と定めた憲法24条について、「両性」など男女を想起させる文言を用いていることから、「異性婚について定めたものであり、同性婚について定めるものではないと解するのが相当」とした。

原告側は、憲法24条について、「婚姻の自由をすべての人に権利として保障したもの」と主張。相続などの権利や配偶者控除などの利益を得られないのは、法の下の平等に反すると訴えていた。

同性婚が認められないのは憲法に違反するとして損害賠償を求めた訴訟の判決後、「違憲判決」の旗を掲げる支援者ら=17日午前、札幌市中央区同性婚が認められないのは憲法に違反するとして損害賠償を求めた訴訟の判決後、「違憲判決」の旗を掲げる支援者ら=17日午前、札幌市中央区

同性婚が認められないのは憲法に違反するとして損害賠償を求めた訴訟の判決後、取材に応じる原告(手前)=17日午前、札幌市中央区同性婚が認められないのは憲法に違反するとして損害賠償を求めた訴訟の判決後、取材に応じる原告(手前)=17日午前、札幌市中央区

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