「第五福竜丸」大石さん死去=米の水爆実験で被ばく、87歳―反核活動に注力

社会

マーシャル諸島ビキニ環礁での米国の水爆実験で被ばくした遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」の元乗組員、大石又七(おおいし・またしち)さんが7日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため神奈川県三浦市の病院で死去した。87歳だった。葬儀は近親者で済ませた。

1934年1月、静岡県吉田町生まれ。新制中学校を中退して漁師になった。第五福竜丸では冷凍士として乗船。54年3月1日、ビキニ環礁近海で操業中に水爆実験に遭遇、被ばくした。

差別や偏見を恐れ、東京に移り住んでクリーニング店を営んだ。被ばくから約30年が過ぎた83年、都内の中学生からの依頼で初めて自身の体験を明かし、以降、講演活動に注力。小中学校を中心に、「核は人類に害を与え続ける」などと、平和憲法の維持や核兵器の廃絶を訴えた。

第五福竜丸元乗組員の大石又七さん第五福竜丸元乗組員の大石又七さん

修学旅行生の前で自身の体験を話す「第五福竜丸」元乗組員の大石又七さん(右端)=2018年5月、東京都江東区修学旅行生の前で自身の体験を話す「第五福竜丸」元乗組員の大石又七さん(右端)=2018年5月、東京都江東区

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