原発PR看板、伝承館に=「明るい未来のエネルギー」―福島

社会

東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の記憶や教訓を伝える「東日本大震災・原子力災害伝承館」(福島県双葉町)で24日、かつて双葉町の中心部に掲げられていた原発PR看板の展示が始まった。1988年に同町が設置し、原発を推進してきた歴史を象徴するモニュメントで、事故後の2015年に撤去されていた。

「原子力明るい未来のエネルギー」と書かれた看板は縦2メートル、横16メートルで、国道6号沿いに掲げられていた。伝承館では屋外テラスに、看板から取って保存していた文字パネルを同様の大きさの台座に当てはめて展示。地域が原発と歩んできた歴史を解説する。

小学6年の時に標語を考案し、看板の保存を訴えてきた大沼勇治さん(45)は、展示に合わせ茨城県古河市から家族と共に来館。「町の象徴を残せて良かった。原子力と共に歩み、事故で全町民が避難した場所ということを知ってほしい」と語った。

伝承館は3月から、展示内容が一部追加された。原発事故は東電や国が津波対策を怠ったことによる「人災」だと指摘するパネルを設置。避難生活による震災関連死やいじめなどについても展示を手厚くした。

「東日本大震災・原子力災害伝承館」で展示が始まった原発のPR看板=24日午前、福島県双葉町「東日本大震災・原子力災害伝承館」で展示が始まった原発のPR看板=24日午前、福島県双葉町

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