新潟知事「県民の信頼損なった」=東電社長が謝罪―原発不祥事

経済・ビジネス

東京電力ホールディングスの小早川智明社長は25日、新潟県庁で花角英世知事と面会し、テロ対策の不備など東電柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)で相次いだ不祥事を謝罪した。花角知事は「県民の信頼は大きく損なわれた」と批判。県内では東電への反発が強まっており、再稼働に向けた地元同意は困難な情勢となっている。

面会で小早川氏は「(不祥事を)心からおわびする」とした上で「徹底的な原因究明と抜本的な改革を進める」と説明した。

これに対し、花角知事は「(原子力事業者としての適格性にも)疑問符が付くような状況だ」と指摘。「言葉は伺った。後は行動と実績で示していただきたい」と話した。小早川氏は「(会社が)生まれ変わる気持ちで発電所を立て直したい」と応じた。

その後小早川氏は自民党新潟県連の会合に出席し、経緯を説明した。県連の小野峯生幹事長は「福島(第1原発)事故から10年。何の反省もなく過ごしてきたと言わざるを得ない」と厳しく批判。「撤退もあり得るということを基本にこれからを考えてほしい」と語り、強く反省を求めた。

柏崎刈羽原発の不祥事を受け、原子力規制委員会は東電に対して核燃料の移動を禁じる是正措置命令を出すことを決めた。小早川氏は26日に桜井雅浩柏崎市長、品田宏夫刈羽村長と面会。新潟県議会は来月にも小早川氏を参考人招致する。

新潟県の花角英世知事(右端)と面会し、テロ対策の不備など柏崎刈羽原発で相次ぐ不祥事を謝罪した東京電力ホールディングスの小早川智明社長(左端)=25日午前、新潟県庁新潟県の花角英世知事(右端)と面会し、テロ対策の不備など柏崎刈羽原発で相次ぐ不祥事を謝罪した東京電力ホールディングスの小早川智明社長(左端)=25日午前、新潟県庁

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 原子力 日本 新潟県 甲信越