秋元議員、無罪主張=現金「贈賄側が着服」―IR汚職、証人買収初公判・東京地裁

社会

カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で、収賄と組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の罪に問われた衆院議員秋元司被告(49)と、収賄罪に問われた元政策秘書豊嶋晃弘被告(42)の初公判が29日、東京地裁(丹羽敏彦裁判長)であった。秋元被告は「全ての事件について無罪です」と述べ、起訴内容を否認した。

豊嶋被告も起訴内容を否認し、無罪を主張した。

検察側は冒頭陳述で、IR事業担当の副大臣だった秋元被告は、中国企業「500ドットコム」側が事業参入の際に便宜を図ってもらう趣旨で現金などを提供したことを認識していたと指摘。現金受領後、同社社長に「いろいろありがとう」と礼を述べ、IR整備法案の検討状況などを教えていたとした。

一方、秋元被告の弁護側は、受領したとされる「陣中見舞い」300万円について、「被告はその時間、別の場所におり、現金は同社の日本人元顧問2人が着服した」と主張。講演料の受領や旅費などの支払いは秘書に任せており、証人買収も「偽証ではなく真実を話してもらいたいと求めただけだ」と全面無罪を訴えた。

起訴状によると、秋元被告は2017年9月、日本でのIR事業参入を目指していたドットコム社側から、議員会館事務所で現金300万円を受け取るなど、総額約760万円相当の賄賂を受領。保釈中だった昨年6~7月には、同社元顧問2人に報酬を示し、公判で自分に有利な証言をするよう持ち掛けたとされる。

今後の公判では、有罪が確定した贈賄側や証人買収の協力者らの証人尋問が行われる。

初公判に臨む衆院議員秋元司被告の法廷内スケッチ=29日、東京地裁(画・山下正人氏)初公判に臨む衆院議員秋元司被告の法廷内スケッチ=29日、東京地裁(画・山下正人氏)

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 裁判 社会 中国 日本 東京都