聖火リレー、大阪市内中止を=コロナ対策でまん延防止―吉村知事

政治・外交

大阪府の吉村洋文知事は1日、大阪市内で14日に予定されている東京五輪の聖火リレーについて、「まん延防止等重点措置」に基づく新型コロナウイルス対策の徹底を理由に「中止せざるを得ない」との認識を示した。今後、大阪市や大会組織委員会と協議する。府庁で記者団の取材に答えた。吉村氏は1日夜にも再び取材に応じ、「組織委員会が最終決定権者だが、大阪市内の聖火リレーは中止になる、できないと思う」と述べた。

府はコロナの感染拡大を抑え込むため、不要不急の外出自粛を呼び掛けるなど対策を強化する。吉村氏によると、感染状況が悪化して外出自粛を求める状況に陥った場合、中止することを検討してきたという。大阪市の松井一郎市長も記者会見で「聖火リレーの全国での様子を見ると、どうしても人が集まり、そこには密もある。大変残念だが(実施は)見合わせるべきだと思う」と吉村氏に同調した。

府内の走行は13~14日を予定。吉村氏は、大阪市以外は感染症対策を講じた上で実施する一方、同市内での祝賀行事は無観客とする方向で調整する。

これに対して、5月23~24日に聖火リレーが行われる兵庫県の井戸敏三知事は、現時点で実施する方針を明らかにした。記者会見で「今の段階では挙行する方針だが、状況を見極めて最終的な判断をする」と述べた。

まん延防止等重点措置の対象地域以外でも、感染拡大を懸念するなどして聖火リレーを見直す動きが出ている。鳥取県の平井伸治知事は記者会見で、規模を縮小する案について「(組織委と)大筋合意できている」と表明。「ルートやイベントなど華美なものを見直す」と語った。島根県は中止の検討を表明しており、4月半ばまでに態度を決定する見通し。

取材に応じる大阪府の吉村洋文知事=1日午後、同府庁取材に応じる大阪府の吉村洋文知事=1日午後、同府庁

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