ガソリン値上がり一服?=卸価格下げ、産油国増産合意

経済・ビジネス

ガソリン価格の値上がり一服への期待が浮上してきた。国内では昨年5月以降、上昇傾向が続くが、欧州での新型コロナウイルス再拡大に伴う原油価格の下落を受け、足元で石油元売り各社は卸価格を2週連続で引き下げた。また、主要産油国が2日までに段階的な増産に合意したことも、供給安定につながれば消費者には朗報と言える。

国内のレギュラーガソリン1リットル当たりの店頭価格(全国平均)は、2020年5月にコロナ流行の影響で120円台半ばまで急落した。その後は米国などの景気回復期待から原油相場が上昇。国内のガソリン価格も上昇傾向が続き、先月29日には約1年2カ月ぶりに150円の大台に乗せた。

大台乗せと前後して、変化の兆しも見え始めた。ENEOSなど元売り会社は今週、給油所への卸価格を1リットル当たり1円~1円50銭程度引き下げた。ガソリン価格を調査している石油情報センターは来週、店頭価格が19週間ぶりに値下がりすると予想する。

今後については不透明感が強い。政府は1日に大阪、兵庫、宮城3府県にコロナ対策の「まん延防止等重点措置」適用を決定。移動自粛が広がってガソリン需要が減り、値下がりが進む可能性がある。一方、「コロナワクチンの普及が進めば(景気回復で)原油需要が高まる」(石油情報センター)との見方もある。

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