個人関係の構築狙う=菅首相厚遇、同盟重視鮮明―バイデン米大統領

政治・外交

【ワシントン時事】バイデン米大統領は16日、ホワイトハウスに菅義偉首相を迎えて就任後初の対面首脳会談に臨み、日米関係の緊密さを演出することに腐心した。厚遇を印象付ける言動の背景には、中国への対抗で同盟国の協力を必要としているという切迫した事情がある。

バイデン氏は全体会合の冒頭、「私を訪ねた最初の外国の指導者だ」と首相を歓迎。共同記者会見では「対面での議論に代わるものはない」と指摘し、新型コロナウイルス禍の中でも首相との個人的関係を築くことが重要だと強調した。

会見ではまた、首相を「ヨシ」とニックネームで呼び、「ワシントンへの長旅に感謝する」とねぎらうことも忘れなかった。自身と日本とのつながりにも言及し、先月で発生から10年を迎えた東日本大震災について、副大統領時代に被災地を訪問したことに触れつつ「亡くなった方々への追悼を続けていく」と語った。

上院議員時代、日米交流に尽力した故マンスフィールド元駐日米大使を師と仰いでいたとも明かし、男子ゴルフのマスターズ・トーナメントで松山英樹選手が優勝したことにも祝意を示した。

バイデン政権は、「唯一の競争相手」と位置付ける中国への警戒を強めているが、単独で対処することの限界も認識している。今月発表した予算教書では、国防費の拡大を抑える一方、社会福祉関連に予算を手厚く配分する方針を示した。

「中国からの挑戦や、東シナ海、南シナ海、北朝鮮の問題に共に取り組むことを誓った」。バイデン氏は会見で日米「共闘」をアピールした。米政府が、日本をはじめとする同盟国との連携を最優先課題に位置付けていることが浮き彫りになった。

16日、ホワイトハウスで、共同記者会見に臨む菅義偉首相(左)とバイデン米大統領(EPA時事)16日、ホワイトハウスで、共同記者会見に臨む菅義偉首相(左)とバイデン米大統領(EPA時事)

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