文楽三味線の鶴澤燕三さんに紫綬=デザイナー佐藤卓さんも―春の褒章

政治・外交

政府は28日付で、2021年春の褒章受章者666人(うち女性181人)と19団体を発表した。学術やスポーツ、芸術文化などの分野で活躍した人が対象の紫綬褒章は、人形浄瑠璃文楽三味線演奏家の鶴澤燕三(本名田中紳一)さん(62)、グラフィックデザイナーの佐藤卓さん(65)らが受章した。発令は29日付。

鶴澤さんは、三味線演奏家として伝統的技法を体現。伝承の途絶えた演目の復活や、新作の作曲などにも積極的に取り組んだ。

佐藤さんは、1984年にニッカウヰスキーが発売した「ピュアモルト」のボトルなどをデザイン。日常生活に寄り添った親しみやすい作風で、業界に新風を吹き込んだ。

紫綬褒章にはこの他、量子コンピューターの基盤技術の一つとなる独創的な計算モデルを提唱した西森秀稔東京工業大特任教授(名誉教授)(66)らも選ばれた。

主に農業や商業、工業に従事した人が対象の黄綬褒章は、イタリア料理の発展や食育活動に取り組んだイタリアンレストランオーナーシェフの片岡護さん(72)らに決まった。

受章者の内訳は、紫綬褒章が18人(うち女性2人)、公共活動に貢献した人が対象の藍綬褒章は425人(同156人)、社会奉仕活動に取り組んだ人が対象の緑綬褒章は14人(同13人)と19団体、人命救助に尽力した人が対象の紅綬褒章は4人(同1人)、黄綬褒章が205人(同9人)だった。

褒章受章者には天皇陛下が皇居で面会されるのが通例だが、昨年に続き今回も新型コロナウイルス感染拡大の影響で見送られる。

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