車いすラグビー、悔しい銅にも誇り=「最高の時間過ごせた」〔パラリンピック〕

スポーツ 東京2020

リオデジャネイロ大会王者のオーストラリアを相手に8点差の快勝。日本が前回に並ぶ銅メダルを手にした。それでもメンバーの笑顔はあまり見られない。エースの池崎大輔(三菱商事)は言った。「今取れる最高の結果だが、納得できない」

5年間金メダルだけを目指してきたが、前日の準決勝で英国に敗戦。焦りからミスを重ねて涙に暮れたが、一夜明けて戦う集団は闘志を取り戻した。英国戦の後、選手で集まり「最後までやり切ろうという話をした」と副主将の羽賀理之(ペプチドリーム)。激しいディフェンスから攻撃のリズムをつかみ、得点を重ねた。反則による一時退場で不利に陥っても冷静さを心掛け、残った選手がカバーして流れを渡さなかった。

リオ大会から積み上げてきた攻守にアグレッシブなプレーができた。主将の池透暢(日興アセットマネジメント)は、試合内容を振り返って言った。優勝した英国や2位の米国に対して「今でも勝てると信じている」。

日本代表として2年近く、コロナ禍で国際試合ができなかった。合宿が開けず、米国人のオアー監督が来日できない時期も経験した。幾多の困難を乗り越えて準備を重ね、最後は勝って終わることができた。池は「素晴らしい心を持った12人が集まり、最高の時間が過ごせた。金じゃないだけで、やってきたことは間違っていない」と胸を張る。自国開催の大会で、車いすラグビーの魅力を伝えた誇りがあった。(了)

車いすラグビー3位決定戦でオーストラリアに勝利し、喜ぶ池(右から2人目)ら=29日、国立代々木競技場車いすラグビー3位決定戦でオーストラリアに勝利し、喜ぶ池(右から2人目)ら=29日、国立代々木競技場

車いすラグビー3位決定のオーストラリア戦でトライを決める池崎=29日、国立代々木競技場車いすラグビー3位決定のオーストラリア戦でトライを決める池崎=29日、国立代々木競技場

車いすラグビー3位決定のオーストラリア戦で、ボールをキープする池(右)=29日、国立代々木競技場車いすラグビー3位決定のオーストラリア戦で、ボールをキープする池(右)=29日、国立代々木競技場

車いすラグビーで銅メダルを獲得した日本の選手たち=29日、国立代々木競技場車いすラグビーで銅メダルを獲得した日本の選手たち=29日、国立代々木競技場

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