雪山から国立のトラックへ=村岡、陸上に出場〔パラリンピック〕

スポーツ 東京2020

雪の女王が国立競技場のトラックを疾走する。2018年平昌冬季パラリンピックのアルペンスキー金メダリストの村岡桃佳(トヨタ自動車)が、9月1日の陸上女子100メートル(車いすT54)予選に出場。半年後の22年北京冬季パラ代表入りも決めた24歳が、決勝進出を見据える。

4歳で横断性脊髄炎を発症。父親の勧めでさまざまな車いすスポーツを体験し、小学2年で陸上を始めた。スキーはその後で本格的に打ち込むようになり、「サッカー少年がサッカー選手を目指すのと同じ気持ち」で、パラリンピック出場が現実的な目標になった。

19年の春から陸上に再挑戦して東京パラを目指したが、新型コロナウイルスの影響で1年延期。半年後に北京パラを迎える日程となっても、夏の挑戦を諦めることはなかった。今春はスキーの大会の翌週に陸上の大会に出場するなど、掛け持ちは肉体的にも精神的にもきつかったが、「すごく充実した日々だった。今後の競技人生にも生きてくる」と言い切る。

5月にスイスで行われた国際大会では、今季世界ランキング4位の16秒56をマーク。調整ぶりは順調だが、「トップスピードまで持っていくのに時間がかかる」と課題が口をついて出る。

東京五輪にスケートボードで出場した冬季五輪スノーボード銀メダリストの平野歩夢(TOKIOインカラミ)からも、大いに刺激を受けた。「ベストパフォーマンスを発揮して、笑顔で終われたら」。周囲で支えてくれた人たちに、結果で恩返しをするつもりだ。(了)

今年3月20日、日本パラ陸上女子400メートル(車いすT54)決勝で力走する村岡桃佳(写真上)。下は2018年3月、韓国・平昌パラリンピックのアルペンスキー女子回転座位で滑降する村岡今年3月20日、日本パラ陸上女子400メートル(車いすT54)決勝で力走する村岡桃佳(写真上)。下は2018年3月、韓国・平昌パラリンピックのアルペンスキー女子回転座位で滑降する村岡

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