水の女王、最後のパラ=成田、挑戦終え満足感―競泳〔パラリンピック〕

スポーツ 東京2020

パラリンピックの競泳女子で金メダル合計15個を獲得し、「水の女王」と呼ばれた成田真由美(51)=横浜サクラ=が最後のパラリンピックを終えた。30日の女子50メートル背泳ぎ(運動機能障害S5)で今大会初めて決勝に進み、6位入賞。「最後の最後によかった。タイムを見て、6位というだけで安堵(あんど)した」。感慨深げにレースを振り返った。

初めてパラリンピックに出場したのは1996年アトランタ大会。2008年北京大会の後は競技から離れた時期もあったが、東京大会の開催決定を機に復帰した。「泳ぐ姿で伝えられるものがある」。パラスポーツを見る目が変わる契機にしたい、という期待を胸に東京大会を目指してきた。

中学生の時に下半身が不自由となった。23歳でパラ水泳を始めた当初は、活動するプールを探すことに苦労した思い出も。20年以上競技生活を送った中で、障害のある人を見る目が変わってきたとの実感はある。「ものすごく変わったのは東京大会が決まってから。メディアの取り上げ方、周囲の人の反応もすごく変わった」。自らも大会組織委員会の理事を務めた。

04年アテネ大会までのような金メダルラッシュは再現できなかった。それでも東京大会は、出るまでの過程を含めて満足感が大きいという。「自分が考えていた以上の競技人生を送ることができた。本当に幸せだった」。最後のパラリンピック挑戦を笑顔で締めくくった。(了)

競泳女子50メートル背泳ぎ(運動機能障害S5)決勝を終えた成田真由美(右)=30日、東京アクアティクスセンター競泳女子50メートル背泳ぎ(運動機能障害S5)決勝を終えた成田真由美(右)=30日、東京アクアティクスセンター

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