大谷に世界の壁=悔い残るシングルス―車いすテニス女子〔パラリンピック〕

スポーツ 東京2020

車いすテニス女子シングルス準々決勝で大谷桃子(かんぽ生命保険)が、世界ランキング1位のディーデ・デフロート(オランダ)に挑み、ストレート負けを喫した。試合後は気丈に話すうちに、涙が抑えられなくなり「このようなプレーをしてしまって申し訳ない」。悔しさで声を震わせた。

回転の利いた球を積極的に使う相手に主導権を奪われ、ラリーは返すのがやっと。ダブルフォールトにつけ込み、ゲームを連取した場面もあったが、最後は地力の差が出た。

病気で両脚などにまひが出た後、車いすテニスを始めたのは5年ほど前。テニスで高校総体に出た経験も生かして少しずつ成長した。握力が弱い右手はラケットを持ちやすいようにテーピングで固定し、サーブではトスを上げる位置を変えるなど工夫も重ねた。

今回は想定外の暑さもあり、頼みのテーピングが摩擦熱も加わって切れてしまうトラブルもあった。「経験したことがない頻度。気を取られてしまった」と残念そうに振り返る。

初出場で8強入りと健闘を見せた。上地結衣と組む女子ダブルスでは準決勝に進んでおり、活躍の場はまだある。「しっかりと良いプレーをお見せできるように頑張りたい」と言葉を振り絞った。(了)

車いすテニス女子シングルス準々決勝でオランダ選手(右)に敗れた大谷桃子=31日、有明テニスの森公園車いすテニス女子シングルス準々決勝でオランダ選手(右)に敗れた大谷桃子=31日、有明テニスの森公園

車いすテニス女子シングルス準々決勝でプレーする大谷桃子=31日、有明テニスの森公園車いすテニス女子シングルス準々決勝でプレーする大谷桃子=31日、有明テニスの森公園

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