窮地ですごみ、金に王手=杉村「しびれました」―東京パラ・ボッチャ〔パラリンピック〕

スポーツ 東京2020

白熱した一戦を最後の1球で決めた。ボッチャ個人(脳性まひBC2)の準決勝、2―2で迎えた最終第4エンド。杉村英孝(伊豆介護センター)は追い込まれていた。相手のブラジル選手が6個の持ち球を全て投げ終え、杉村は残り2球。ここで相手よりもジャックボール(目標球)に近づけなければ敗退が決まる状況だった。

5球目を寄せ切れず、残り時間はほとんどない。「緊張したが、立て直しや切り替えはずっと練習を積んできた」。針の穴を通すかのような自慢の制球力が、この窮地で出た。投じた6球目が、密集した球の間をすり抜け、ジャックボールの真横にぴたりとついた。これで杉村に1点が入り、3―2で試合終了。「しびれましたね」。車いすの上でガッツポーズを決め、叫び声を上げた。

午前の準々決勝はスロバキア選手を寄せ付けず、8―1の貫禄勝ち。メダルが懸かった準決勝を前にしても、「誰が来てもやることは一緒」。泰然と構え、最後にすごみを発揮した。

1次リーグ初戦から5戦全勝で勝ち上がってきた。「過去の自分に勝つことをテーマにやってきた。チャレンジャーの気持ちで戦いたい」。悲願の金メダルは、すぐそこにある。(了)

ボッチャ個人(脳性まひBC2)準決勝でプレーする杉村英孝=31日、有明体操競技場ボッチャ個人(脳性まひBC2)準決勝でプレーする杉村英孝=31日、有明体操競技場

ボッチャ個人(脳性まひBC2)の決勝進出を決め、歓喜する杉村英孝=31日、有明体操競技場ボッチャ個人(脳性まひBC2)の決勝進出を決め、歓喜する杉村英孝=31日、有明体操競技場

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース スポーツ 日本 パラリンピック 東京五輪・パラリンピック ボッチャ