広がる「ハイブリッド授業」=コロナ禍の新学期、増える選択肢

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新型コロナウイルス感染拡大下で新学期を迎えた小中学校で、登校するか、オンラインで授業を受けるかを選択できる「ハイブリッド授業」が広がっている。感染対策で登校を控える子どもに配慮した取り組みで、保護者からは「選択肢が増えてよかった」と歓迎の声が上がる。

ハイブリッド授業では、教室での授業を動画で生配信し、オンライン参加者は板書の様子などもタブレット端末で視聴できる。体育などの実技教科はできる範囲で参加。複数の自治体が、緊急事態宣言の期限となる12日まで続ける。

8月27日に授業が始まったさいたま市では、事前調査で小学生の約20%、中学生の約10%がオンラインを希望した。小学4年の子を持つ同市のパート女性(35)は感染対策としてオンラインを選択したが、クラスの約9割は登校しているといい、「いざ子どもが登校した時に人間関係をうまく築けるか、授業についていけるか不安だ」と語る。

別の小学生の母親(43)は「周りで陽性者が出て、子どもも不安に思っていたので選択肢ができよかった」と歓迎する。ただシステムのエラーで保護者の手助けが必要だったこともあり、「大人がそばにいないと使えないのでは」と疑問も抱く。

日本大の末冨芳教授(教育行政学)は、これまでは、感染を懸念し学校に行かせたくない家庭の子どもは自主休校していたと指摘した上で、「休日扱いにするのではなく、学びを継続させる方向にかじを切ったことは評価できる」と話す。一方で、「小学校低学年が一人で端末を使うのは困難。授業の進め方は学年ごとに対応すべきだ」と指摘した。

報道陣に公開された小学校のオンライン授業=8月24日、大阪府寝屋川市報道陣に公開された小学校のオンライン授業=8月24日、大阪府寝屋川市

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