上地、難敵に雪辱=5年分の思い、代名詞に凝縮―車いすテニス〔パラリンピック〕

スポーツ 東京2020

勝負が決まったコート上。車いすテニスの上地結衣(三井住友銀行)は思いの丈を握り拳に込めた。女子シングルスで日本勢史上初の決勝へ。喜びとともに湧き上がったのは、難敵に借りを返せた充実感。「三度目の正直」という表情も誇らしげだ。

上地にとってアニク・ファンコート(オランダ)は、2012年ロンドンは4強入りを、16年リオデジャネイロは決勝進出を阻まれた相手。大きな関門だった。

雪辱への足掛かりは、持ち味のバックハンドのトップスピンで得た。第1セット第4ゲーム。ジュースに8度もつれる中、「ここで負けていいのか」と自らを鼓舞し、臆せず繰り出す。弾んで手元で伸びる球でミスを誘い、相手の甘い返球を打ち込む展開にして局面を打開した。

体格で劣るハンディをはね返す手段として取り入れ、自らの「代名詞」となったバックハンドのトップスピンは、5年前のファンコート戦では頼れるほど洗練されておらずに惜敗した。そこから成熟させた末のストレート勝ちでもあった。

進境を示した達成感に浸るのはコートの中だけ。「今は決勝でどう勝つか」。金メダルへの道筋をもう思い描いていた。(了)

車いすテニス女子シングルス準決勝でプレーする上地結衣=2日、有明テニスの森公園車いすテニス女子シングルス準決勝でプレーする上地結衣=2日、有明テニスの森公園

車いすテニス女子シングルス準決勝でプレーする上地結衣=2日、有明テニスの森公園車いすテニス女子シングルス準決勝でプレーする上地結衣=2日、有明テニスの森公園

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