冬のメダリスト、今度は格闘技=太田、初代チャンピオンへ―テコンドー〔パラリンピック〕

スポーツ 東京2020

冬季パラリンピックのメダリストが、今度は格闘技で夏の大会に挑む。東京パラで新競技となったテコンドーの女子58キロ超級に出場する太田渉子(ソフトバンク)。「初代チャンピオンというのは1人しかいない。そこを目指して挑戦する」。4日の試合を前に気持ちを高ぶらせている。

生まれつき左手指がないが、小さい頃から健常者に交じってスキーを学んだ。2006年トリノ大会はバイアスロンで銅メダル、10年バンクーバー大会ではノルディックスキーの距離で銀を獲得するなど活躍した。

しかし、14年ソチ大会でメダルなしに終わると、「やり切った」との思いで引退。その後、パラスポーツの普及活動に携わる中で出会ったのがテコンドーだった。最初は人を蹴ることに抵抗があったものの、味わったことのない対人競技の奥深さにのめり込んでいった。

テコンドーに本格的に取り組むようになったのは18年から。自分以外に、国内の大会に参加する女子選手がほとんど見当たらなかった。「こんなに面白い競技なのに。やはり選手がいないと日本の人に見てもらえない」と普及への使命感が湧いた。

スキーで培った運動センスも手伝って力を付け、19年世界選手権で3位に入った。活躍すればするほど注目を浴びるのがスポーツの世界。「競技を見ることで受け入れてもらえると期待している」。太田の熱い夏が幕を開ける。(了)

東京パラリンピック代表選考会の女子58キロ超級エキシビションで蹴りを放つ太田渉子(左)=2020年1月、東京・日本財団パラアリーナ東京パラリンピック代表選考会の女子58キロ超級エキシビションで蹴りを放つ太田渉子(左)=2020年1月、東京・日本財団パラアリーナ

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