菅首相、退陣表明=求心力低下、再選困難と判断―後継に岸田、河野氏ら・自民総裁選

政治・外交

菅義偉首相(自民党総裁)は3日、退陣する意向を表明した。新型コロナウイルス対応などで内閣支持率が低迷、党内の求心力も低下し、自民党総裁選(17日告示・29日投開票)での再選は困難と判断した。総裁選は岸田文雄前政調会長(64)が出馬を表明し、河野太郎規制改革担当相(58)らも意欲を示す。複数の候補で争われるとみられ、同党は「新たな顔」で衆院選に挑む。

新総裁は10月初めに召集される見通しの臨時国会で次期首相に就任。これに伴い、菅首相が正式に退任する。衆院選は10月21日の議員任期満了後にずれ込むとみられる。

首相は3日の党臨時役員会で「新型コロナ対策に専念したい。総裁選には出馬しない」と表明。週明けの実施を目指した党役員人事・内閣改造は撤回した。

また首相官邸で記者団に「首相になってから1年間、新型コロナ対策を中心とする、さまざまな国が抱える問題に全力で取り組んできた。コロナ対策と選挙活動を考えたときに、やはり両立はできない」と説明。「国民の命と暮らしを守る首相として(コロナ対策を)やり遂げたい」と語った。来週、改めて記者会見を開く。

「菅離れ」に直面した首相は、二階俊博幹事長の交代で事態の打開を図ろうとしたが、総裁選を前にした異例の人事に党内が反対。さらに総裁選を先送りし月内の衆院解散を模索したことで党内の猛反発を受け、「(解散は)できる状況ではない」と否定せざるを得なかった。総裁選に向け支持は広がらず、再選は厳しい情勢に追い込まれた。

総裁選には高市早苗前総務相(60)も出馬を目指し、20人の推薦人確保へ努力を続ける。石破茂元幹事長(64)の対応も焦点で、近く結論を出す方針。

記者団の取材に応じ、自民党総裁選不出馬を表明した菅義偉首相=3日午後、首相官邸記者団の取材に応じ、自民党総裁選不出馬を表明した菅義偉首相=3日午後、首相官邸

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