カヌーの小松「収穫だらけの大会」=競技歴半年に葛藤も〔パラリンピック〕

スポーツ 東京2020

競技歴半年ほどで迎えたパラリンピック。カヌー・スプリント女子バーシングル(運動機能障害VL2)の小松沙季(高知県協会)は準決勝1組で最下位の4着。「世界の壁は高かった。やってきたことは全て出せた」。決勝に進めなかった悔しさはもちろんあるが、最高の舞台で戦えた喜びの方が大きかった。

元バレーボール選手で、Vリーグ2部のブレス浜松でもプレーした。2年前に手足のしびれを感じ、徐々に動かなくなった。ウイルスか細菌が原因とみられ、右手はほぼ回復したが左手と両足にまひが残る。

カヌーを本格的に始めたのは今年3月。間もなく頭角を現し、5月に代表決定。そんな自分が出場することは「ちょっと始めたらすぐ出られるように見えてしまう。(パラリンピックの)価値を下げてしまうのではないか」という葛藤もあった。それでも、「毎日全力で取り組んできた」と自負を抱いて臨んだ。

東京大会新種目のバーは、浮具付きの艇に乗り、ブレード(水かき)が片側のみのパドルでこぐ。左手の握力が弱い自分でも戦えると思っている。経験の浅さは伸びしろの大きさでもある。26歳。次を見据える上でも「一生記憶に残る、収穫だらけの大会」となった。(了)

カヌー女子スプリント・バーシングル(運動機能障害VL2)準決勝の小松沙季=3日、海の森水上競技場カヌー女子スプリント・バーシングル(運動機能障害VL2)準決勝の小松沙季=3日、海の森水上競技場

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース スポーツ カヌー 日本 四国 高知県 パラリンピック 東京五輪・パラリンピック