攻めのタッチワーク―リレー=転がり込んだ銅メダル―陸上〔パラリンピック〕

スポーツ 東京2020

新種目の混合400メートルユニバーサルリレー決勝で、日本は4番手でゴール。肩を落として報道陣の取材を受けていたメンバーに、2番目にゴールした中国が失格との知らせが届いた。思わぬ形で銅メダルが転がり込み、第2走者で義足の大島健吾(名古屋学院大)は「格好いい姿を見せることはできなかったけど、形としてメダルを獲得できたのはうれしい」。

異なる障害の男女2人ずつがバトンパスの代わりに、体の一部にタッチして走者を交代。日本のメンバーに100メートルの決勝進出者は不在。ライバルに比べて個々の走力が劣る中、日本パラ陸上競技連盟では科学スタッフも入ってデータを蓄積。攻めのタッチワークでタイム短縮を図った。

午前の予選は決勝進出4チーム中4番目のタイムでぎりぎりの通過。決勝は世界新を出した米国に2秒以上の差をつけられた。それでも第1走者で視覚障害の沢田優蘭(マッシュホールディングス)は「決勝に上がれたからこその銅メダル」と胸を張った。

高野大樹コーチは「第一条件はゴールすること。そういう目標をクリアした結果がメダルにつながった」。東京五輪の400メートルリレーでは、日本男子がバトンミスでメダルを逃した。同じ国立競技場で、多様性を象徴する日本男女が思いをつなぎ、歴史に名を刻んだ。(了)

陸上混合400メートルリレーでアンカーの鈴木朋樹(左)にタッチする高松佑圭=3日、国立競技場陸上混合400メートルリレーでアンカーの鈴木朋樹(左)にタッチする高松佑圭=3日、国立競技場

陸上混合400メートルリレーで銅メダルを獲得した(右から)鈴木朋樹、高松佑圭、沢田優蘭、ガイドランナーの塩川竜平さん、大島健吾の日本チーム=3日、国立競技場陸上混合400メートルリレーで銅メダルを獲得した(右から)鈴木朋樹、高松佑圭、沢田優蘭、ガイドランナーの塩川竜平さん、大島健吾の日本チーム=3日、国立競技場

陸上混合400メートルリレーで第3走者の高松佑圭(左)にタッチする第2走者の大島健吾=3日、国立競技場陸上混合400メートルリレーで第3走者の高松佑圭(左)にタッチする第2走者の大島健吾=3日、国立競技場

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