天皇ご一家、御所に引っ越し=赤坂にお別れ、宮殿に一時滞在

社会

天皇ご一家は6日、赤坂御用地内の赤坂御所(東京都港区)から皇居・御所(旧吹上仙洞御所)に引っ越された。御所に荷物を入れる15日までは、宮殿に滞在する予定。赤坂御所は改修後、上皇ご夫妻が仙洞仮御所から移り住む。

ご一家は6日午後2時半、秋篠宮ご夫妻や職員らに見送られて長年暮らした赤坂御所を出発。皇位の証しとされる剣と璽=勾玉(まがたま)=と共に車で御所に移り、その後宮殿に入った。

天皇、皇后両陛下は宮内庁を通じ文書で感想を公表。赤坂を離れることに寂しさと深い感慨を覚えるとした上で、「心を新たに日々の務めを果たしていきたい」と記した。

赤坂御所は1960年、上皇ご夫婦の新居として完成。天皇陛下は生後間もない同年6月以降、英国留学中の2年間や独立後の4年間、建物の改修期間を除いて半世紀以上住み、この日別れを告げた。ご一家が皇居で暮らすのは初となる。

同庁は引っ越しに伴う滞在先として、那須御用邸(栃木県)などを検討したが、コロナ下での県境をまたぐ移動は国民への誤ったメッセージにつながることを両陛下が懸念。陛下が選択肢として宮殿を示したという。宮殿に運び込むのはご一家の寝具や、大学のオンライン授業を受ける長女愛子さまの勉学に必要な物など最小限にとどめる。

皇室の儀式や行事に使う宮殿でご一家が10日間を過ごすことについて、側近は「大きなご不便、ご負担を掛ける」と心配するが、陛下の「何とか工夫すれば」との考えもあって決まったという。同庁によると、引っ越し費用は約870万円。

皇居・御所に移られた天皇、皇后両陛下と長女愛子さま=6日午後(代表撮影)皇居・御所に移られた天皇、皇后両陛下と長女愛子さま=6日午後(代表撮影)

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