石破氏出馬、慎重論強まる=高市氏8日出馬会見―二階派、河野氏に傾斜・自民総裁選

政治・外交

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)をめぐり、石破派は7日、衆院議員会館で臨時会合を開き、石破茂元幹事長(64)の出馬の可否を協議した。派内では慎重論が強まっており、石破氏は情勢を見極めて判断する構え。二階派は河野太郎規制改革担当相(58)支持に傾斜している。

約1時間に及んだ石破派の会合には、所属議員17人のうち、河野氏支援に回った平将明衆院議員ら2人を除く15人が出席。関係者によると、出席者中1人が「河野氏を支持するため協力できない」と明言し、2人が石破氏の出馬を求めた。大半は「まだ時間がある」などと態度を明確にしなかった。石破氏は「国と党のために何ができるか考えたい」と述べるにとどめた。

ただ、態度を鮮明にしなかった複数の議員は「情勢は厳しい」などと漏らしており、過去に石破氏を推した無派閥のベテランの間でも今回は自重すべきだとの声が強い。石破氏は総裁選対応は白紙としているが、党内には推薦人20人の確保を危ぶむ声もある。

高市早苗前総務相(60)は15日か16日で調整していた出馬表明の記者会見を前倒しし、8日に行うと発表した。

河野氏は7日、所属する麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相と6日に続き財務省で会談。総裁選出馬に改めて理解を求めたとみられる。谷垣グループの中谷元・元防衛相とも党本部で会談した。河野氏は記者会見で出馬表明時期は「未定」としつつ、「しっかり日本を前に進められるよう頑張っていきたい」と語った。

岸田文雄前政調会長(64)は岸田派の臨時総会で「前半戦の勝負は何と言っても党員票だ」と党員票獲得に全力を挙げるようメンバーに要請。野田聖子幹事長代行(61)は菅義偉首相と首相官邸で面会し、「私も自民党の多様性を担えればいいと思っている」と出馬への意欲を伝えた。

一方、党内各派は7日も支持候補を定めるため調整を進めた。二階派は二階俊博幹事長ら幹部が党本部で協議。同派に一時あった石破氏支援の機運は弱まっており、メンバーの一人は「派は河野氏に傾きつつある」と語った。党本部で開かれた派閥横断の若手議員による会合では「総裁選に派閥の論理を持ち込むべきでない」との声が上がった。

閣議前、麻生太郎副総理兼財務相(左)と雑談する河野太郎規制改革担当相=7日午前、首相官邸閣議前、麻生太郎副総理兼財務相(左)と雑談する河野太郎規制改革担当相=7日午前、首相官邸

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