北朝鮮が弾道ミサイル2発発射=日本のEEZ内落下、能登半島沖

政治・外交

【ソウル時事】韓国軍によると、北朝鮮は15日昼、内陸の平安南道陽徳郡付近から日本海に向け短距離弾道ミサイル2発を発射した。岸信夫防衛相によれば、いずれも石川県・能登半島沖にある舳倉島から北方約300キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられる。菅義偉首相は「わが国と地域の平和と安全を脅かすもので言語道断だ」と述べ、国連安全保障理事会の決議違反との認識を示した。

北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射するのは今年3月以来。北朝鮮は今月11、12両日にも新型の長距離巡航ミサイルの発射実験を実施しており、2時間以上飛行し、1500キロ先の目標に命中したと発表している。巡航ミサイルに続く弾道ミサイルの発射で、核ミサイル開発を含む軍事力強化を進める姿勢を改めてアピールした形だ。

北朝鮮は核ミサイル開発を継続してきたが、初の米朝首脳会談が行われた2018年以降は、米国などを強く刺激しかねない核実験や長距離弾道ミサイル試射は自制している。ただ短距離弾道ミサイルは定期的に発射しており、バイデン米政権発足後、今回が2回目。朝鮮中央通信によると、金与正・朝鮮労働党副部長は15日夜に談話を発表し、ミサイル発射は「自衛的な活動だ」と訴えた。

岸防衛相は15日夜、防衛省内で記者団に、北朝鮮が発射した弾道ミサイルは最高高度50キロの変則軌道で、約750キロ飛行したと推定されると明らかにした。海上保安庁は当初、EEZ外に落下したとみられると発表していた。

北朝鮮の金正恩総書記=2日、平壌(AFP時事)北朝鮮の金正恩総書記=2日、平壌(AFP時事)

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 安保・防衛(政治面) 日本 韓国 北朝鮮