北朝鮮、またミサイル発射=内陸から東方向に

政治・外交

【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は28日午前6時40分(日本時間同)ごろ、内陸部の慈江道・舞坪里から東方向に向けて短距離ミサイルと推定される飛翔(ひしょう)体1発を発射した。日本の防衛省も、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと発表した。日本政府関係者は、飛翔体が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した可能性は低いと明らかにした。

北朝鮮は15日にも鉄道を利用した発射台から日本海へ短距離弾道ミサイル2発を発射しており、石川県沖の日本のEEZ内に落下したとされる。舞坪里からは2017年に大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」を試射したことがある。

北朝鮮は11、12の両日には新型の長距離巡航ミサイルの発射実験を実施。9月に入り、ミサイル発射の動きを活発化しており、軍備増強を本格化させている。28日には北朝鮮では国会に相当する最高人民会議が開催される。

金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は24、25の両日、南北関係改善に前向きな姿勢を示す談話を発表。この中で、米韓などが北朝鮮のミサイル発射を「挑発」などと非難したことに反発していた。今回の発射には、韓国側の出方や反応をうかがう狙いもありそうだ。

韓国政府は発射を受け国家安全保障会議(NSC)常任委員会を緊急招集し、「朝鮮半島の情勢安定が極めて重要な時期の発射に遺憾を表明する」と発表。報告を受けた文在寅大統領は「(北朝鮮の)最近の談話とミサイル発射状況を総合的かつ綿密に分析し、対応方策を準備せよ」と指示した。

北朝鮮の金正恩総書記=2日、平壌(AFP時事)北朝鮮の金正恩総書記=2日、平壌(AFP時事)

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長(中央)=2019年3月、ハノイ(AFP時事)北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長(中央)=2019年3月、ハノイ(AFP時事)

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