行政のゆがみ「確認されず」=NTT接待、意識に甘さ―総務省第三者委

政治・外交

総務省の接待問題を受けて同省が設置した第三者による情報通信行政検証委員会は1日、最終報告書を公表した。NTTグループによる接待で「(行政に与えた)影響は確認できない」とし、行政がゆがめられた形跡は見当たらないと結論付けた。一方、「国民の目を忘れ、会食を繰り返した」として同省職員の意識の甘さを指摘した。

報告書は、NTTドコモによる携帯電話料金引き下げや、NTTが実施したドコモの完全子会社化などグループ組織再編に関する総務省の対応を検証した。いずれも対応に不合理なものはなく、会食の影響も否定した。大臣など政務三役については、会食が政策の意思決定に関与したことを示す資料がなかったとして、聞き取り調査を実施しなかった。

会食は異動に伴う顔合わせなどの名目で行われ、「古い仕事のやり方というべき誘いに軽々に乗った」と強調。検証委の吉野弦太座長は「公務のあるべき姿を見失っていなかったか」と苦言を呈した。

放送関連会社「東北新社」の衛星放送子会社で菅義偉首相の長男が取締役だった「囲碁将棋チャンネル」のCS放送業務認定については、「不自然な点は見当たらない」と断定した。

報告書を受け取った武田良太総務相は「重く受け止め、信頼回復に全力を挙げたい」と語った。

総務省接待問題で第三者検証委員会から最終報告書を受け取った武田良太総務相(右から2人目)=1日、東京・霞が関の同省総務省接待問題で第三者検証委員会から最終報告書を受け取った武田良太総務相(右から2人目)=1日、東京・霞が関の同省

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