都民ファ、国政への影響力確保狙う=与野党、小池氏の動向警戒

政治・外交

地域政党「都民ファーストの会」が3日、国政新党「ファーストの会」を設立した。都民ファは都議会の主要5会派で唯一国会に議席がなく、荒木千陽代表は「都民の声が国政に届かず、もどかしい思いを繰り返してきた」と不満を強調。国政での影響力確保に直接乗り出した形だ。与野党からは、次期衆院選に向け、都民ファの特別顧問を務める小池百合子東京都知事の動向を警戒する声も上がっている。

会見で荒木代表は、新型コロナウイルス対策を例に「緊急事態宣言を知事が要請しても腰が上がらず、対策が遅れる」と政府の対応を批判。「(国は)財政と権限を放さず、自治体は国の出先機関と言っても過言ではない。このまま都政にとどまっていては東京の未来も地方の未来も切り開くことができない」と設立の狙いを強調した。

新党の立ち位置として強調した「保守中道」は、自民党や立憲民主党などを念頭に、批判票の受け皿を意識したとみられる。既に国民民主党や一部の無所属議員との連携を水面下で模索しているもようだ。

注目されるのが、新党への小池氏の関与の度合いだ。荒木代表は「知事は立候補しない。出馬を要請してもいない」と説明。ただ、党名を小池氏と共に決めたことを明かし、連携に期待を示した。

新党が一定規模の候補者擁立にこぎ着け、知名度の高い小池氏が応援すれば、衆院選の行方に影響を与える可能性がある。自民都議は「前回選挙(の希望の党)に比べ擁立規模は小さいだろう」としつつ、「小池知事は応援には入るはず」と警戒。「次の次の衆院選で国政復帰を狙っているのだろう」との見方を示した。立民関係者は「特に首都圏では、自民じゃだめという票が減る」と話し、自民批判票を新党に奪われることに危機感を示していた。

国政新党「ファーストの会」の設立を発表した「都民ファーストの会」代表の荒木千陽都議(中央)。左は入江伸子都議、右は龍円愛梨都議=3日午後、東京都千代田区国政新党「ファーストの会」の設立を発表した「都民ファーストの会」代表の荒木千陽都議(中央)。左は入江伸子都議、右は龍円愛梨都議=3日午後、東京都千代田区

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