習氏「関係発展」訴え=日米連携を警戒―中国

政治・外交

【北京時事】中国の習近平国家主席は4日、岸田文雄新首相に就任の祝電を送り、「中日の善隣友好協力関係の発展は両国と両国民の利益にかない、アジアと世界の平和、安定、繁栄にプラスとなる」として関係強化を訴えた。李克強首相も同様の祝電を出した。

習氏は昨年、菅義偉前首相の就任時にも祝電を発送。来年2月に北京冬季五輪、9月に日中国交正常化50周年の節目を控え、日本を重視する構えを見せた形だ。新型コロナウイルスの感染拡大で先送りされたままとなっている習氏の国賓訪日が今後の課題となる。

ただ、中国側は、茂木敏充外相と岸信夫防衛相が再任されたことで、米国との連携を重視する日本の方針に変化はないとみている。共産党機関紙・人民日報系の環球時報電子版は「岸田氏は日米同盟を基軸にインド太平洋戦略を推進し、自主防衛を強化する」という専門家の見解を伝えた。

岸田首相は「元来は中国に友好的」(日本専門家)とみられてきた。しかし、最近は中国を念頭に人権問題担当首相補佐官の新設を表明するなど厳しい態度を示していることから、中国は警戒を強めている。習氏の岸田首相への祝電には、昨年はあった「中日はアジアと世界の重要な国だ」という表現がなかった。

中国の習近平国家主席=9月30日、北京(AFP時事)中国の習近平国家主席=9月30日、北京(AFP時事)

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

時事通信ニュース 外交 中国 日本 台湾 米国