安倍元首相の不起訴「相当」=「桜」夕食会の追加告発―検察審査会

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安倍晋三元首相の後援会が「桜を見る会」前夜に開催した夕食会をめぐり、開催費を会場のホテル側が値引きしたのが「寄付」に当たるなどとして政治資金規正法違反容疑で追加告発され、不起訴処分となった安倍元首相について、東京第5検察審査会は6日までに「不起訴相当」と議決した。9月15日付。

議決書は、開催費が決定した経緯を「通常の商取引で行われる価格交渉」と指摘。ホテル側の寄付とは考えられず、同容疑での安倍氏や秘書らの不起訴は相当とした。

一方、夕食会の領収書を保存せず、後援会の会計責任者に送付しなかった容疑については、「共謀の有無などの捜査を尽くすべきだ」とし、後援会代表だった安倍氏の元公設第1秘書と、資金管理団体の元会計責任者の2人の不起訴処分を「不当」とした。「不起訴不当」議決となったため、2人については東京地検特捜部が再捜査し、改めて処分を決める。

議決について安倍氏は「当局の対応を静かに見守りたい」とするコメントを発表した。

安倍氏に対しては、別の検察審査会が7月、夕食会参加者の飲食代金の不足分を安倍氏側が補填(ほてん)した行為が有権者への寄付に当たるとした公選法違反と、資金管理団体の会計責任者の選任や監督で注意義務を怠った規正法違反の二つの容疑で「不起訴不当」と議決。特捜部が再捜査している。

主催した「桜を見る会」であいさつする安倍晋三首相(当時)=2019年4月、東京都新宿区主催した「桜を見る会」であいさつする安倍晋三首相(当時)=2019年4月、東京都新宿区

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