金子農水相、コロナ対策「不十分」=米価安定化策拡充に意欲―新閣僚インタビュー

政治・外交

金子原二郎農林水産相は6日、時事通信などのインタビューで、新型コロナウイルス禍で苦境に立たされた農林水産業に対する支援策について、「まだまだ十分ではない」との認識を示した。米価安定化に向けては、供給量を調整する現行制度の拡充に意欲を示した。主なやりとりは次の通り。

―農林水産分野での課題は。

一番の緊急課題は新型コロナ対策だ。生産者も大変疲弊しており、農林水産業でどう対応していくか検討する。飲食店支援策「Go To イート」を含めていろんな対応をしているが、まだまだ十分ではないところがある。意見を聞き、話し合いながらやっていく。

―コメ農家の経営安定化にどう取り組むか。

(一定期間コメを保管して供給量を調整する)「米穀周年供給・需要拡大支援事業」をこれからも拡充していきたい。2020年産米の対応を検討しており、最重要問題として、できるだけ早く対応したい。

―英国、中国、台湾の環太平洋連携協定(TPP)加入申請にどう対応するか。米国の復帰については。

TPPの高いレベルを完全に満たす用意ができているか見極める必要がある。農水省として関係省庁と連携し、国益に沿った結果が得られるよう対応する。米国のTPP復帰は望ましい。米国の貿易政策の動向を注視する。

―吉川貴盛元農水相が収賄罪に問われた鶏卵汚職にはどう対応するのか。

農水省の第三者委員会が示した提言を真摯(しんし)に受け止め、改善策を実行する。

―国営諫早湾干拓事業をどう進展させるか。

17年の農水相談話で示した開門によらない、基金による和解を目指すことが問題解決につながるとの方針で、引き続き適切に対応する。ただ、裁判での決着しかないというのが地元の考え方で、私もそれしかないと思う。努力はするが、すぐに解決できるものではない。

インタビューに答える金子原二郎農林水産相=6日午後、東京・霞が関インタビューに答える金子原二郎農林水産相=6日午後、東京・霞が関

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